『食の豆々知識』 Vol.125 おにぎらず
ちまたでは、「おにぎらず」が話題です。
日本最大の料理レシピ投稿サイト「クックパッド」で、9月の検索キーワードに「おにぎらず」がランクイン。
その後、瞬く間に、急上昇。
SNSなどネット上だけでなく、今やTVなどでも毎日のように取り上げられ、お茶の間でも人気。
うちのババが、先日、鼻息荒く「おにぎらずって知ってる?今人気なのよ~。」と言ってきました(笑)。
では、今回はその「おにぎらず」。
●そもそもおにぎらずってなに?
ラップの上にのりをのせて、真ん中にごはんを平たくのせ、更に具材をのせてから、のりを四方からたたんだもの。
つまりは、にぎらないでラップで包むおにぎりですね。
ちょっと、つぶして平らにすることと、できあがりが四角くなることがポイント。
これを半分に切って、中身を見せるとあら、きれい、となる訳です。
のりを半分で挟むだけバージョンなんてのものっています。
中身は、おかかや梅干しなど定番なものから、ハムとレタスや、スパムやたまご、かつやチーズなどサンドウィッチの具材のようなものまで。
なので、おにぎりサンドとも呼ばれていたりしますが、この「おにぎらず」って名前がなんともいえず、いいですよね。
●なんと発祥は!!
実は、この「おにぎらず」。
マンガ「クッキングパパ」の22巻で「超簡単おにぎり」として紹介されています。
ちなみに、クッキングパパと美味しんぼは、私の愛読書(笑)。
最近、急に話題になってきたので、ちょっと調べたら、この22巻、今から20年以上も前に創刊されているんです。
なぜ、今?
どうも、クックパッドやSNSで、おにぎりサンドとして、にぎらないおにぎりの写真やレシピを投稿していたところ、「これ、『おにぎらず』っていうんだよね。クッキングパパにのっていたよ」というコメントから、広まっていった感じ?
あるいは、おにぎりサンドをみて、これ、おにぎらずじゃん、って思った方が、おにぎらず、といしてレシピを投稿した感じ?
上記のババは、実は、孫がおなかすいたというと、のり1枚の上に温かいごはんをのせ、梅干しを埋め込んでぎゅっと包んで渡してくれます。
ちなみにこのババにぎりは、私が小さいころからあるもの。
このおにぎらずのもとは、ババにぎりなんじゃないかと思っていたら、レシピのコメント欄に
「私も小さいころからやってました」とか
「おにぎりにぎるの大変ですものね。
子供のお弁当はいつもこんな感じでした」みたいな、
私も、私も、的な意見がいっぱい。
みんな、やっていたことなんですね。
では、やはり、なぜ、今?
これが、やはり、SNSなどのネットの力と、この「おにぎらず」というネーミング力のなす業なのか。
おそれいりました。
ところで先日ハロウィンでしたが、盛り上がりがすごいことになってきているようで。
子供たちが楽しむものではなく、最近では、大人の方が、凝った仮装のほんとにすごいことになっている感じがします。
これもきっと、SNSなどで発信したいから、ということもあるんだろうと。
おそるべし、SNS。
見ている分には楽しいですけどね~。