石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】その160
最近、嫌な夢をよく見るようになりました。
腕時計がバラバラに壊れて部品をひたすら拾い続けていたり、カバンがなくなって探しながらさまよっていたり、いなくなった猫を必死で探し回る夢です。
「あのさぁ、変な夢ばかり見るけど、何かの知らせかなぁ?
世の中、何か起きるんじゃないか?」
「何言ってるの?
長年付き合っているけど、あなたが何か予言して当てたの、聞いたことがないわ。
探し回ってるのはお金じゃないの、家計は火の車よ。」
「ちっ、燃えてるだけいいじゃないか。
燃えるモンがあるんだから。」
「・・・。」
冗談はさておき、自分の行動をよくみると、ネットニュースから始まり、TV・新聞のニュースをあれこれ見て回り、政治・事件・時事ネタ・特集をチェックするのですが、頭の中がぐるぐると回る、堂々巡りの状態になっていることがしばしばあります。
寝る前に頭に入った情報が、嫌な夢になっているのかなぁと思うのです。
「情報をまとめる」「一定の結論を出す」「自分のスタンスをはっきりさせる」などをしないと情報にあふれたなかで堂々巡りの状態が夢に影響を与えているのかもしれません。
皆様はどんな夢をみていますか?
【状況、情報を把握したあと放置してはいけない】
「最近、仕事が面白くありません。
資金繰りをして、お上からの労働者問題の指摘を受けて整備し、税金・保険を含め福利厚生をしっかりやって、仕入れから店の運営、作業もやり、結果儲かっていないなんて、もうやめちゃいたいですよ。
どうしたらよいのかわかりません。」
負の遺産込みで後継ぎした社長にしばしばみられる発言です。
確かに、継ぐ前と後で時代は変わり、経営環境は雲泥の差があります。
職人環境から社員環境に変わったとも言えるかもしれません。
生産性の悪さを技術労働とプライドで補って成り立っていた環境が、労働時間と権利主張を尊重する環境に変わったということです。
さらに、外食事業を取り巻く環境が激変していくなか、原材料を含めた外部環境も経営には厳しくなっているので、儲からないのが当然の現状が飲食店の現実かもしれません。
では、どうすればよいのでしょう。
今までの仕組みを変えることです。効率を重要な柱にして「改革」することです。
今の仕事を分解して、部門ごとの数値・曜日時間の数値・人的戦力の分析から部門の優先順位を確定し、「情報をまとめる」「一定の結論を出す」ということをやるべきなのです。
取捨選択を決断して、捨てるものは捨てる、力を注ぐことは全力で注力するという青写真を作り上げるべきなのです。
そして、全従業員に「自分のスタンス(方向性)をはっきりさせる」ことです。
あれもこれもの現状の混乱を情報として知りながら、まとめることをせず、頭を抱えているだけでは良い夢を見ることはできません。
思考整理をすることで、不要な情報を捨て、ゴチャゴチャした頭の状態を脱することで、次にすべきことをクリアにし、次の行動につなげていきましょう。
皆様にはぜひ悪夢ではなく、良い夢を見ていただきたいと思います。
ではまた。