石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】その175

「新年おめでとう。

今年もよろしくね。

さて、それぞれ今年の小さな目標を決めましょう。」

私は、毎年、行動目標を考えるのが習慣なので、奥神様にも一言言ったのでした。

「そうね、今年は3回は海外旅行したいわ。

カニやフレンチのお店にも2~3回は行きたいわね。」

「あのね、誰が希望や夢を聞きたいと言った?」

「あら、立派な目標じゃないの。

その為には、お仕事しっかりして稼いでもらわないと。」

(あ、がんばるのは僕なのね)

まあ、希望や夢はモチベーションには必要なことです。

ただ、事業は「夢見る少女」には微笑んでくれません。(私的見解)

それだけでは足りませんね。

皆様のお店の今年の目標はもう決められましたか?

 

【短期目標・スローガンを決めましょう】

長期的な目標や夢、事業を行う上での理念、事業内容のコンセプトは皆さんできあがっているとは思いますが、それが社内全体に行き渡らず、有名無実になってはいませんか?

経営理念を社内に掲示はしてあるものの、絵に描いた餅になってはいませんか。

そうなっているとすると何故なのでしょう。

おそらく具体的なものではないので、社長も社員の方々も「夢見る少女」になっているのかもしれません。

夢を共有できない社員はそれを忘却するものです。

結果、何も考えない労働になってしまうのです。

では、どうすればよいのでしょう。

長期的な目標や夢に合致した、事業内容の短期行動目標と短期行動スローガン(1ヵ月・3ヵ月・6ヵ月など)を作って実践することが重要です。

事業内容の短期行動目標と短期行動スローガンは、今月は笑顔、今月はスピード、〇〇を〇回するなど、なるべく具体的に設定するのがよいでしょう。

そして、設定しっぱなしではなく、その達成度、評価を毎回ミーティングすることです。

つまり、目標やスローガンを全員が意識することで風土ができあがっていくわけです。

毎日の労働が単純であればあるほど、人は頭を使わなくなります。

余計なことや面倒なことをしなくても1日が過ぎていくからです。

ロボット行為が楽な方は建設的社員ではないので多くの期待がもてません。

また、本来優秀な社員は、目標がなく、その達成度を測る評価がないとモチベーションが維持できません。

考える内容、意識する行動、評価を会社が与えることで皆を変える一歩となるのです。

さらにそのこと(行動短期目標と短期行動スローガン)が皆から自発的にミーティングで出るようになればベストですね。

お客様の居心地の良いお店を作ることは大事ですが、日々頑張る従業員のモチベーション創りも大切です。

ではまた。