KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』 Vol.10
ゴールデンウィークも終わり店舗立地によっては、大繁盛や逆に寂しい結果になってしまった店舗も有ると思います。
仕切り直しのタイミングとして今回は、店内テーブルレイアウトについて考えて見ませんか?
ご案内の際、お客様に断られてしまう「死に席」が出るとの事ですが、多くの場合、入り口付近やパントリー、トイレの近く又は隣席に挟まれる様な「島の席」のことが多いようです。
ただ、この空間もれっきとした客席ですので、キチンと稼働させなければ宝の持ち腐れということに事になってしまって、非情に残念です。
そんな店内環境があるようなら考えてみましょう。
少しの工夫や少額投資で出来る事もあります。
例えば、不人気な席を敢えて特別な空間に変身させるようなパーティション使いやメッセージボード、店内オブジェで半個室風にしたり、カウンター席などは、他の椅子より背もたれが有る(大きめな物)、グレードの高い椅子に変えるなど、特に小上がり席には背もたれは、効果抜群ではないでしょうか。
きっと、お客様をご案内した際の反応が違います。
特別なおもてなし席に変化出来るように今一度、客席の居心地感を探ってみてください。
今の内装設備が、ベストなんて事は無いですし、不人気席だからといって諦めてしまうことなくトライするべきですね。
また、席移動が可能な店は店内レイアウトそのものも組み直してみるのもいいかもしれません。
席稼働と言うのは満席率で判断します。
「申し訳ございません、ただいま満席で少々お待ちいただくことになります」
と言ってお客様がウエイティングの状態になったとき、全席数に対して70%以下の客数しか入っていなかったら最悪のレイアウトです。
すぐ変えましょう。
何度かその数値を取って一番良い満席稼働を見つけるのも手ですね。
また、最近は不人気席を「理由あり割」などという販促で稼働させている店も現れています。
高層ビルの外が見えない席やスタッフの行き来が気になる席を割引で優遇するというものです。
かえって他の席より稼働率が上がったなどと効果を喜んでいるようです。
方法は考えれば出てくるものです。
あきらめずに頭に汗をかかせましょう。
ではまた。