『食の豆々知識』 Vol.175 五行学説②
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
みなさま、今年はお雑煮、召し上がりましたか?
ところでそのお雑煮、なんで「お雑煮」というか、ご存知でしたか?
私は、いろいろなものが入って煮炊きする「雑煮(ざつに)」からきていると思っていました。
が、更にその前に理由があったようなんです。
なんと、「臓」からきていると。
簡単に火が使えず温かい食事が貴重だった時代、年の初めに温かいものを食べて、五臓六腑をいたわり、健康を保ちましょう、という「保臓(ほぞう)」という意味から。
色々な食材を煮炊きする「烹雑(ほうぞう)」となり。
その雑が使われて、雑煮になったそう。
私が覚えていたことは、この最後の部分だけだった訳ですが。
雑煮の「雑」の意味は、内臓の「臓」だったんですね。
ということで、今年もその五臓六腑について、お話ししておこうと思っています。
●で?五臓六腑ってなんだ?
人体は、五臓を中心として、六腑、五官、五華、などのそれぞれの機能が互いに助け合い、全体の生理機能を保っていると考えられています。
【五臓】
基本の臓器のこと。
西洋医学でいう臓器よりも、大きな意味での働きを意味します。
「肝」「心」「脾」「肺」「腎」
【六腑】
五臓に関連し、伝達・排泄する機能。
「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」。
基本、5つに分類される五行学説ですが、これだけ、なぜか、6つに分かれています(笑)。
「三焦」は実態のない六腑です(笑)。
わかりづらいですね(笑)。
上・中・下に分かれ、横隔膜より上部、臍あたり、臍より下の部分に当たります。
膀胱と一緒に考えられることが多いですが、最大の腑と言われています。
【五官】
感覚器官。
「目・舌・口・鼻・耳」それぞれ、五臓と関連します。
【五華】
華は、光沢・輝き。
五臓機能の良好な状態が表れる部位。
「爪・顔・唇・皮毛・髪」こちらもそれぞれ、五臓と関連します。
そしてもう一つ大切なこと。
人体との関係に、「感情」が含まれます。
五志と言い、五臓と関連している感情・情志のこと。
【五志】
「怒・喜(驚)・思(憂)・悲(憂)・恐(驚)」
すべてこれらを関連して考えていきます。
次回からは、季節について関連して考えれらるかを説明していこうと思っています。
ちなみに...。
上記、雑煮が「臓」であることを教えてくれたのは、NHKのチコちゃん(笑)。
「チコちゃんに叱られる」ご存知ですか?
大好きなTVです。
私の知識は、「美味しんぼ」と「チコちゃん」からがほとんどとも言われ...(笑)。