『食の豆々知識』 Vol.234 ちくわぶ

先日、友達とおでんを食べました。

そして、そこのおでんのセットの中に、ちくわぶが入っていたわけですが。

「やっぱり関東のおでんにはちくわぶが入ってるんだ。

ないわ~」と...。

関西のおでんには、ちくわぶがないとは聞いていましたが。

こちらこそやはり。

食べないんだ笑。

そしてやはり嫌うんだ笑

ということで、今回はちくわぶについて笑。

 

●ちくわぶって?

ちくわぶは、小麦粉をこねて筒状の型にゆでたもの。

竹輪のような形をしていることもあり、竹輪麩と漢字では書きますが、でんぷんのみではなく、小麦粉が使用されているため、「麩」ではありません。

 
「すいとんじゃん」ともいわれますが、すいとんとも違います。

ちくわぶは、何度も練り上げることでコシをだし、引き伸ばしながら巻き付けることで、断面は何層にもなっている、実は緻密な練り物なのです。

すいとんやだんごのようでありながら、強いコシとなんともいえないもちもち感、そしてよく汁が吸いこまれる層、これが「ちくわぶ」なのです。

 

●どこで食べられているの?

東京を中心とした埼玉、神奈川、千葉の一部。のみ。

西と東の境界線は、神奈川の途中(平塚と小田原の間)であり、かまぼこ文化の小田原には好まれなかったためらしい(とは、漫画からの知識笑)。

関東では、ちくわぶがおでんに入っている確率が80%以上なのに対し、関西では、確率は20%以下...。

ここまでエリアが限定的とは、と驚きます。

 

●他に限定的なおでんの具は?

はんぺんも実は関東より北に人気で、関西ではあまり見かけず。

逆に、牛すじは関東ではなかなか見かけることはありません(関西より西)。

関東ですじといえば、魚の練り物。

そして、じゃがいもは、近畿圏が中心。

北海道のおでんには、実は入っていないことが多いようです。

限定的といえば、静岡おでんの黒はんぺんも話題によくなりますね。

おでんは、地域ごとで味に違いもあり、具にも様々こだわりがあって、本当に驚きますが楽しいですね。

ちなみに。

うちのおでんの人気NO.1は、ちくわぶ...。

その後に大根が続きます...。

関西の友達は、やはり、「ありえない」と...笑。