石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】その五十六
先月「DUNHILL」主催のセミナーで講演をおこなってきました。
ダンヒルブランドがなぜ?と最初は思いましたが、彼らが新作で出したタバコが飲食店とかかわりがあるのだそうです。
やはり情報発信の場所として飲食店は重要だとのことで飲食店にプロモーションを協力してもらっているとのこと。
さすがに「DUNHILL」が協力を依頼しているだけあってリストにある店はセレブや芸能人タレントがお忍びで行く店ばかりらしく、さすがに石田も緊張しながら話は横にそれずきっちり時間で終わりました。
ただ、歴史ある大きな企業が行うイベントらしく進行を含め段取りなど分刻みのマニュアルが作られ進行スタッフも多数の方が真剣に参加しておられ、さすがだなあと感心させられました。
いいことは認めて見習いましょう
不景気になってきて大手企業の経営が苦しくなっているのをその拡大路線や巨大化の弊害であるということを言う人が最近増えていますが、ずっと以前から同じ店ばかり出店しないほうがいい、売り上げ至上主義はダメとか言ってきた石田は今違う見方をしてみようかなと思っています。
なぜなら彼ら大手は優秀な面を持っているからあそこまでなったのです。
自分たちの欠点に気がついた以上、必ず今度は希少価値づくりに力を注ぎ始めるはずなのです。
その点ではずっと先に行っているはずの我々個人店仲間はマネをされる側になったと言ってよいでしょう。
ただ所詮彼らは効率の追求から抜け出すことはできませんから、本物になりきることはできません。
あちこちのコンサル会社がFCやライセンス売りをしているものも本物の広がりになってはいません。
現場での製造の緻密さが足りないのです。
彼らがやろうとしている他産業がなしえた製造の緻密さの追求こそは経営者が現場に近い個人店がやれることなのではないでしょうか。
考えてみれば、他産業の下請けと呼ばれる零細工場のハンパではない緻密さは経営者の目が届く現場から生まれているのです。
我々個人店が製造過程からして商品力で大手に負けることはこれからもありえないのです。
あり得ないのですが近づいてくることは確かです。
そこで引き離す手段を取らなければなりません。
それには彼らの長所をもう一回見直して、マニュアルの存在やトレーニングシステム、人材教育を研究することです。
そしてその機能を持ってしまうことが、個人店というミクロの状態で作れればブレることがないわけです。
開発部がすばらしいモノを開発しても現場では普通または普通以下の状態で提供されるなどということがミクロの現場では起こりません。
自分ワールドが店全体ワールドになるカギは大手のノウハウにあるかもしれませんね。
研究してみましょう。
勉強勉強ですね。