石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】その235

震災による甚大な被害にあわれた皆様に心からのお見舞いを申し上げます。

心折れることなく一日も早く、お元気になられることをお祈りいたします。

「なんで、こんなことが起こるのかしら。

それも元旦からなんて、本当に気の毒だわ。」

「そうだね。

何も悪いことしてないのに、かわいそう過ぎるね。」

「普通に生活できることに感謝しないとね。」

奥神様と久々に想いが一緒になりました。

何かできることといっても寄付ぐらいでしょうが、気持ちを表したいと思います。

それにしても、被害にあわれた飲食店も多くありそうで、胸が痛みます。

何とか頑張ってほしいですね。

 

【備えを怠らず、今を精一杯】

今回の地震が発生した石川県能登地方に近い場所に顧問店があり、驚いてすぐに連絡を取りました。

「ありがとうございます。

大きな揺れがあり、店内の棚から食器などが落ちましたが、それ以外は、元旦ということもあって、店にはお客様もいなかったですし、従業員も出勤していませんでした。

連絡を取りましたが皆無事でした。

まあ、後片付けはありますが、それぐらいで済んでよかったです」とのこと。

ほっと胸をなでおろしました。

備えあれば憂いなしとは言いますが、それが役に立たないほどの想定外のことが起こるのが自然災害ですね。

それでも備えがないと被害はさらに拡大することを今までの事例が証明しています。

皆様のお店でどれぐらいの備えを行っているでしょうか。

お店の耐震にはお金がかかりますが、余裕があれば手を付けることもお考えください。

備品やディスプレイなどを固定するのは普段からできることですね。

また、お客様の誘導やスタッフの避難などの防災訓練は、定期的に行うべきでしょう。

今回の地震災害の後、飛行機事故も起こりましたが、乗組員の素晴らしい対処で、全員が無事に避難できたのも、普段からの備えができていたからだと言われていますね。

ハインリッヒの法則というものがあります。

1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常(ヒヤリ・ハット)が存在するというものですが、自然災害だけではなく、我々の飲食サービス業には火災や食中毒発生のリスクも常に隣り合わせに存在します。

普段からの備えを十分に行い、いま自分にできる仕事を、精一杯取り組むことが重要でしょう。 

新型コロナの脅威がようやく収まってきたところにこんな大きな災害です。

“油断するなよ、これからも何があるかわからんよ”と言われているような気がしてなりません。

災害の教訓や体験をつぎの災害に生かすことができれば、被害を少なくすることにつながります。

どうぞ皆さん、備えを万全に近づける努力をなさってください。

明るい未来をイメージして、今を過ごしましょう。

ではまた。