コラム

石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】

2026年1月15日

その259 「なんとなく頑張る」を卒業!2026年、店を強くする“個人のテーマ”

「おめでとう、今年もよろしくね。

仲良くやりましょう」


「そうね、今年は物価高だから、ちょっと抑えて、海外は円安で大変だから1回ぐらいで、国内旅行を中心にしましょう。」


「へっ、行くんかい、旅行を抑えるんじゃないのかい。」


「当り前じゃない。

それぐらいしか、楽しみがないんだから。」


「そうなの??」


――と、年明け早々、我が家の今年の方針は奥神様主導で決まりました。


もっとも、考えてみれば、これはどの家庭でも、どの会社でも同じこと。


厳しい環境だからこそ「何を楽しみに、何を目標にするのか」を決める必要があるのではないでしょうか。



【経営者だけが考えているだけではいけない、従業員一人一人が今年のテーマを持とう】


さて、飲食業界に目を向けると、2026年も引き続き厳しい環境が続きそうです。


物価高、食材高騰、人件費上昇、そして人手不足。


そんな中、経営者の皆さんは「今年はどう乗り切ろうか」「何を変えようか」と頭を悩ませていることでしょう。


では、現場で働く従業員の皆さんはどうでしょうか。


「忙しくなりそうだなぁ」

「また大変な一年だなぁ」


そんな漠然とした不安だけで、新しい年を迎えてはいないでしょうか。


私は、ここに大きなポイントがあると思っています。


経営者だけが目標やテーマを考えていても、店は本当の意味で前に進みません。


従業員一人一人が「自分は今年、何を意識して働くのか」というテーマを持つことが、繁盛への土台になるのです。

年始は、そのための絶好のタイミングです。


一年の始まりに、社員やスタッフが顔を合わせ、「今年はどんな店にしたいか」「どんな一年にしたいか」を共有する。

いわゆる“決起ミーティング”ですね。


ところが、意外とこれをやっていない店が多いのも事実です。


ある顧問先では、年始に30分だけの簡単なミーティングを行っています。


内容は難しいことではありません。

店主が今年の方針を話し、スタッフ一人一人が「今年の自分のテーマ」を一言ずつ発表するだけ。


「笑顔を意識する」

「時間管理を徹底する」

「後輩に優しく教える」


そんな小さなテーマで十分なのです。


この“自分のテーマ”を持つことで、日々の行動が変わります。


注意の仕方が変わり、声の掛け方が変わり、仕事への向き合い方が変わる。


結果として、それはお客様へのサービスに反映され、店全体の空気感を良くしていきます。


厳しい年だからこそ、「なんとなく頑張る」では乗り切れません。


楽しみを決め、目標を決め、自分なりのテーマを持つ。

それは家庭でも、店でも同じです。


2026年のスタートに、ぜひ一度、店全体で“今年の想い”を共有してみてはいかがでしょうか。


それが、長い一年を走り切るための、大切な第一歩になるはずです。


では、また。

石田義昭『飲食店繁盛ダネ!』

“繁盛仕掛け人”石田義昭が飲食店開店の秘訣から売上増進の策および、日本各地の販売促進事例をわかりやすく解説、紹介します。

井上奈々子の『食の豆々知識』

飲食店における重要なメニューの考え方、作成方法、そして商品開発の極意など、繁盛につながるヒントを余すところなく紹介します。

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

実践コンサルタントが各地を回りまさに“事件は現場で起きている”を心に目を光らせ、見つけた問題点を鋭く指摘、改善を容赦なく進言、普段の行動の様子を紹介します。

飲食店経営のあらゆる
お悩み、相談、ご質問をお受けします