2017年5月9日
Vol.12 新入社員の5月病対策
新年度に突入して一カ月が経ちました。
皆さんのスタートはいかがでしたか?
会社やお店、個人で、幸先よくスタートを切った方々、出遅れた方々など、様々でしょう。
いずれにしてもそれぞれ目標、目的に向かって頑張っていきましょう。
5月と言えば、ゴールデンウィーク。
天候にも恵まれ、家族そろってレジャーやイベントへ出かけた人も多かったことでしょう。
休めない飲食業界からみると羨ましい限りですが、ゴールデンウィークは稼ぎ時、大きく売上がアップするチャンスでもあります。
売上を伸ばした店、思い切ってカレンダー通りに休みにした店と様々だったでしょうが、直後の今、今年の反省をふまえて、来年のゴールデンウィークはどうするか方向性くらいは今から考えておきたいですね。
立地や業種、人件費を考え、方針を打ち出しておきましょう。
ところで、ゴールデンウィーク明けに出社して来ない新人社員はいませんでしたか?
4月からの環境の変化に適応できず、GWを過ぎたころから「会社に行きたくない」と感じるなど、憂うつな気分が現れる症状を5月病と呼びますが、最近では5月病だけでなく、祝日がなくジメジメした梅雨に体調を崩す6月病も増えているそうです。
5月病6月病は、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称であり、医学的には「適応障害」「うつ病」と言われています。
たいていの場合、一過性の心身の不調なので、だいたい1~2ヶ月で自然と環境に慣れ、症状がよくなるとされています。
「新しい環境についていけない」「人間関係が構築できない」のは、新人であれば、当たり前のことで、「放っておけば治る」のでしょうが、最近では5月病どころか1日、2日で辞めてしまう人も多いのですから、フォローは必要ですね。
せっかく採用した新入社員にやめられたのではたまったものではありませんから。
本人が、自分の心や体と上手く付き合う事も必要ですが、職場でも新人の皆さんには充分コミュニケーションをとるよう心がけましょう。
飲食業界でも受付や店内業務、調理にロボット導入が進んでいますが、料理や接客は、創造性や発想力、そしてコミュニケーション能力が問われる仕事。
「人ありき」なのですから、経営者も、面接採用から部下に丸投げせず、自らが行い、「こんなはずじゃなかった」などと言われぬよう、コミュニケーションをとっていきたいですね。
人手不足のなか、労働環境が厳しいと言われている飲食業界は特に深刻です。
政府でも「働き方改革」を掲げていますが、私も「労働者は不当な扱いを受けていないか?」ということを常に頭におき、少しでも一つでも、会社の現状も踏まえたうえで、独自にできる「働き方改革」を模索しています。
労働環境を整えつつ、「新入社員の気持ちを理解し、部下を育てるという意識を強く持つ」ことを心がけています。
新入社員を黒字社員に育てるためには、まずはコミュニケーションをとって、しっかり部下と信頼関係を築くことが大切でしょう。
そのうえで、社員の能力をきちんと把握しケアしていく。
新入社員をただ放置していたのでは、黒字社員どころか、赤字社員培養、さらにひどい、明日なき企業の始まりなんてことにもなりかねません。
特に「5月6月は要注意!」ですね。
それではまた。
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