2017年9月12日
Vol.15 マインドフルネスで挑む変革
記録的な長雨と日照不足続きで鬱陶しかった8月が終わりましたね。
夏から秋へと変わる9月。
予報によると、9月は全国的に平年より気温が高く、また、秋雨前線が現れ、西日本や東日本では曇りや雨の日が多くムシムシとした残暑になるのだとか。
今年の夏は長雨で本来の夏らしさがなかったため、苦戦する業界がある一方、天候不順が追い風となり、除湿機やおでん、日本酒などが売れる、屋内遊技場などが客足を伸ばすなど、今年の夏商戦は例年とは様相が違ったようです。
残暑厳しいのは辛いですが、苦戦したところは挽回のチャンスに期待したいところですね。
先日、ある記事で‘マインドフルネス’という言葉を目にしました。
‘マインドフルネス’は、簡単に言うと、瞑想の手法をベースにして「集中力」を高め、自分の気持ちをコントロールできるようにする、いわば“心の筋トレ”。
「今という瞬間にただ意識を集中させて、余計な判断を加えず、五感や心で感じたまま、現実を受け入れる」といった心のあり方のことです。
‘マインドフルネス’は、ストレス対処法として、さらには、幸福感や満足感の向上・モチベーションアップ・生産性向上にも効果があるといわれ、医療や教育、ビジネスの現場でも実践されているようです。
例えば、食事にしても、盛付や色合いを眺めることから始めて、香りを楽しみ、舌触りや食感を感じ、味わい喉ごしを楽しむといった、五感を感じながら丁寧に味わう「食べる瞑想」は、五感をフル稼働させ、体感覚に気づく‘マインドフルネス思考’の練習になります。
私の会社でも、食に携わる仕事なので、業務では五感を非常に大切にしています。
‘マインドフルネス思考’は、ただ、単純作業として、調理をする、食事を提供するだけではなく、この盛り付けはどう変えれば見栄えが良くなるか、この味付けにこれを加えてみればどうかなど等、柔軟な発想を促すことにつながります。
時には失敗もありますが、今までと違った発見もあり、常においしく新しい物を提供しようとする挑戦意欲を育てています。
赤字社員というのは、とかく改革や変化を嫌います。
新しいこと、面倒なことはやりたくない。
効率、改善は考えない。
挑戦なんてとんでもない。
お給料がもらえればよいなど等。
当然、マインドフルネスではありませんよね。
ビジネスでも教育に取り入れることで、「斬新なアイデアが湧くようになる」「創造力が高まる」「感情的な判断ミスが減る」「集中力が上がる」「今、何をやるべきなのかが明確になる」などの‘マインドフルネス効果’が期待できるようです。
「日々是好日(にちにちこれこうにち)」。
有名な禅語な言葉です。
どのような日であっても、その時々に集中して過ごすと一瞬一瞬の積み重ねの日々を振り返った時にどの日もかけがえのない日になるだろうといった意味です。
二度と戻ることのない「今日」をどんな意識で過ごすのか、秋の夜長、じっくり考えたいと思います。
日々心が満たされるよう意識して、仕事もプライベートも頑張っていきましょう。
それはいつの日か圧倒的差につながることでしょう。
それではまた。
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