コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2025年6月11日

Vol.164 今求められているスタッフの接客

こんにちは!

6月になりましたね。

湿気が多く、気圧や天候も変わりやすいこの時期は、身体に不調を感じる方も多いのではないでしょうか。

梅雨の影響を受け、身体が重く感じたり、ジメジメが続くことで気分もブルーになりがちですが、梅雨の養生(「冷たい・濃い・甘い・生食・脂っこい」の5つを避け)を心がけて、少しでも快適に乗り切りましょう。

今日は、飲食店における「スタッフの接客」についてお話ししたいと思います。

接客態度やおもてなしの心が、顧客の体験を大きく左右することはご存知ですよね。

心温まるサービスを提供することで、リピート率を向上させることができるのです。

さて、最近私が飲食の現場で体験した現場の具体的な事例で見てみましょう。

その日、私が訪れた地元のカフェでの出来事です。

スタッフの一人が、私が初めて訪れたことを察知し、笑顔で「今日はどんな気分ですか?」と声をかけてくれました。

そんな言葉をかけられたことはめったになかったので、ちょっとたじろぎましたが、悪い気はしませんでした。

「いや、まぁまぁかな」などと曖昧に返事をしたのでしたが、〈そういえば、昭和の喫茶店では行きつけの店はこんなだったなぁ〉と、ちょっと嬉しい気分になりました。

昔、そんな店では、ただの客ではなく、特別なお客様として扱われていると感じていたのです。

このカフェでは、スタッフが顧客の好みを覚えていて、次回訪れた際には「前回は〇〇を頼まれていましたね。

今日はどうしますか?」と声をかけてくれるようなのです。

このような心配りが、顧客の心を掴むのは間違いありません。

今求められているスタッフの接客とは、こういうことではないかと思うのです。

ずいぶんマニュアル化されて久しい今だからこそ求められているのではないでしょうか。

では、どのようにしてスタッフの接客を向上させることができるのでしょうか?

以下のポイントを参考にしてみてください。

トレーニングの実施
定期的に接客トレーニングを行い、スタッフが自信を持って接客できるようにしましょう。
ロールプレイを通じて、実際のシチュエーションを想定した練習が効果的です。

フィードバックの提供
スタッフ同士で接客の良かった点や改善点を共有し合うことで、全体の接客レベルを向上させることができます。

感謝の気持ちを伝える
スタッフが頑張ったときには、感謝の言葉をかけることが大切です。
モチベーションが上がり、より良い接客につながります。

スタッフの接客態度やおもてなしの心が、顧客の体験を大きく左右します。

心温まるサービスを提供することで、リピート率を向上させることができるのです。

ぜひ、これらのポイントを参考に、皆様の店の接客をさらに向上させてみてください。

顧客が笑顔で帰る姿を見られるのは、飲食店経営者にとって何よりの喜びです。

ホント、大変ですが頑張りましょう。

お客様の笑顔を創りましょう

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