2023年12月12日
Vol.234 食中毒
最近。
りんごを食べて、O157 に感染とか。
小麦からカビ毒検出とか。
高齢者施設で集団食中毒とか。
なんだか、嫌なニュースが多く聞こえてきます。
え?冬なのに?と思いますが。
実は、冬も食中毒って多いんです。
●食中毒はどうして起こるの?
まず。
細菌が原因となる食中毒は、一般的に6~8月に多く発生します。
O157のような、腸管出血大腸菌やカンピロバクター、サルモネラ菌などです。
食中毒を引き起こす細菌の多くは、20℃で活発に増殖し始め、人の体温、36℃くらいの温度で増殖のスピードが最も速くなります。
11月や12月にこの食中毒のニュースを聞くのは変な感じもしますが。
20℃。
普通に昼間、そのくらい温度が上がっていましたからね...。
ニュースにはなっていなくても、ご家庭での食中毒も多かったようです。
冬だから、と、昨日食べたカレーをそのまま台所に置いておくと、細菌が繁殖していたりした訳ですね...。
●冬にも食中毒はなるの?
そして、実は、普通の寒い冬にも食中毒は起こります。
冬に多い食中毒は、ウイルス性です。
ノロウイルスが代表例ですね。
ウイルスは、低温や乾燥した環境で長く生存します。
ですから、冬にも、食中毒が多く起こるんですね。
ちなみに、近年の食中毒の原因の1位は、アニサキス。
続いて、カンピロバクター、ノロウイルスだそうです。
●どうやって予防する?
よく言われているのが。
「つけない」
「増やさない」
「やっつける」
まず、つけない、は、清潔に保つこと。
手洗い、食材の洗浄、そして、加熱用と、生食用を分けるなどが必要となります。
増やさない、は、温度管理です。
65℃以上で保管するか、または、冷蔵冷凍するか、など。
先ほども言いましたが、30℃くらいの温度でおいておくことが1番増加します。
そして、やっつける、は、75℃1分以上の加熱、または、-20℃以下の冷凍。
カレーを温めなおす時も、グツグツいってきたからと火を消すと、実は中まできちんと温まっていなかったりもします。
中心温度が75℃以上になるよう、気をつけましょう。
ウイルスの場合は、増加するものではないので、まず、もちこまないことが大事。
つけない、と共に、もちこまない、も含め、最近は、予防4原則ともいわれています。
気候が近年おかしくなってきていて、12月なのに夏日のような日があったり。
また、これからは、冬本番、牡蠣などの生食を食す機会も増えてきます。
冬だから、は、関係なく、食中毒には、1年中気をつけていなくていけないですね。
でも、実は、私はお腹をこわす、ということがあまりないんです...。
他の人がお腹痛くなっていても、ちょっと危ないかなというものを食べても...笑
食中毒は、免疫力もきっと関係してしますので。
食中毒予防と共に、腸内環境もみなさま気をつけてくださいね~。
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