コラム

井上奈々子の『食の豆々知識』

2025年10月7日

Vol.254 あんぱん

アンパンマンの作者やなせたかしとその妻暢(のぶ)をモデルにした朝ドラ「あんぱん」が終了し、「あんぱんロス」の日々が続いています。


ということで、今回は朝ドラ「あんぱん」ネタをはさみながらの「あんぱん」の話でも笑。

あんぱん発祥の店

あんぱんの発祥は、「木村屋総本店」。


朝ドラにも出てきました笑。

今でも銀座のお店はいつでも並んでいますね。


明治時代に和と洋を融合させた画期的な菓子パンとして誕生したそうです。


当時西洋から入ってきたパンに使用されていたイーストが手に入りづらかったことと、日本人の味覚に合うようにと、酒種(酒からつくった酵母)で生地をつくったということは有名で、今でも木村屋総本店のあんぱんは、酒種を使用しており、ふわっと香る独特の香りが特徴です。


朝ドラ「あんぱん」の中で、ジャムおじさんがモデルの「ヤムおんちゃん(屋村)」が、壺を大事に抱えているのですが、その中にはきっと酒種が入っているんだろうなぁと思ってみていました。

あんぱんの中身はこしあん?つぶあん?

あんぱんの中身は、こしあん、つぶあん両方が存在します。


あんぱんが最初につくられた明治時代には、すでにこしあんもつぶあんも存在しており、どちらが先かは記録が不明ですが、世にあんぱんが広まるきっかけになったといわれる、木村屋総本店が明治天皇に献上したあんぱんは、こしあんで、八重桜の塩漬けが入ったものです。


こしあん、つぶあんを区別するために、上に、八重桜の塩漬けや、けしの実ごまをかけて焼いたといわれていますので、両方初めからあったのではないかとも。


ちなみに、木村屋総本店では、普通のこしあんのあんぱんには、けしの実がふられ、つぶあんには何もふられていません。


ちなみに、こしあん、つぶあん以外にも、白あん、うぐいすあんや栗あんなどのあんもあります。

朝ドラ「あんぱん」で、アンパンマンの中身は、こしあんか、つぶあんか、という会話がありましたが、アンパンマンの頭の中身はつぶあん笑。


私もつぶあん派ですね~。


アンパンマンの歌というと「アンパンマンのマーチ」が思い浮かびますが、朝ドラの中では、ミュージカルの「怪傑アンパンマン」という曲も流れました。


この中では、


アンパンマン アンパンマン 焼きたてのほかほか


アンパンマン アンパンマン うまいぞアンパンマン


という歌詞があり。食べたくなります。


ということで、まだまだ「あんぱん」ブームが(私の中で?)続くのではないかと...笑。

石田義昭『飲食店繁盛ダネ!』

“繁盛仕掛け人”石田義昭が飲食店開店の秘訣から売上増進の策および、日本各地の販売促進事例をわかりやすく解説、紹介します。

井上奈々子の『食の豆々知識』

飲食店における重要なメニューの考え方、作成方法、そして商品開発の極意など、繁盛につながるヒントを余すところなく紹介します。

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

実践コンサルタントが各地を回りまさに“事件は現場で起きている”を心に目を光らせ、見つけた問題点を鋭く指摘、改善を容赦なく進言、普段の行動の様子を紹介します。

飲食店経営のあらゆる
お悩み、相談、ご質問をお受けします