2026年2月12日
その260 店装・店層を考えよう

「あなた、年なんだから、身だしなみとか服装とか気をつけてね」
「普通に気をつけているよ」
「バカね、ジジイになっているんだから、普通以上に気をつけないと若者にバカにされるわよ」
「ちっ、選挙じゃあるまいし、実力で勝負しているのがボクの仕事よ」
「あ、実力の前にジジイってだけで若い人に負けることもあると思うわ。
最初は見た目だもの」
「まぁ、そういうことも・・・」
確かに奥神様の言う通り、実力が同じなら「若い方」「感じの良さそうな方」を選ぶ、そんな場面もあるでしょう。
ジジイも化粧から考えますかね・・・。
【店装・店層を考えよう】
ジョークはさておき、これ、飲食店にもそのまま当てはまる話です。
皆さんは、自分のお店の「見た目」を普段どれくらい意識しているでしょうか。
商品がどれだけ良くても、食べてもらわなければ価値は伝わりません。
そして、食べてもらうためには、まず来店していただく必要があります。
来店の決め手になるのは、「なんだか美味しそうだな」「ここなら安心して入れそうだな」
という第一印象です。
外観、入口、看板、照明、ガラスの透明度。
入店した瞬間の空気感、内装、ディスプレイ。
そして、そこで働くスタッフの身なりや服装。
これらすべてが合わさって「店装」となり、お客様に無言のメッセージを発しています。
「ここは落ち着いた大人の店だな」
「若者が多くて楽しそうだな」
「一人でも入りやすそうだな」
お客様は料理を見る前に、すでに感じ取っているのです。
顧問先で、こんな質問を受けることがあります。
「うちの店、年配のお客さんばかりで、若い人が少ないんですよ。
どうすればいいですか?」
そんな時、私は少し意地悪にこう答えます。
「あなたが若くならないとダメですね。
キモチも、ミテクレも」
一瞬ムッとされますが、続けてこう話します。
「まずは形からです。
ヨレたエプロン、くたびれたポロシャツ、それをやめましょう。
ユニフォームをきちんと選ぶんです。
ジジイから“アニキ”に変わるんですよ」
客層は、自然と店層に引き寄せられます。
年配のお客さんが多いのは、その店が「年配が安心できる店装」になっているから。
それ自体が悪いわけではありません。
ただ、「若い人も来てほしい」と思うなら、見た目と空気を変えなければ、結果は変わらないのです。
高い改装費をかける必要はありません。
照明を一段明るくする。
入口を整理する。
ユニフォームを揃える。
スタッフの髪型や清潔感を見直す。
それだけでも、店の印象は大きく変わります。
人も店も同じです。
中身が大事なのは当然。
でも、中身を知ってもらうには、まず見た目。
奥神様の言葉通り、「実力の前に見た目」で勝負が決まる場面は、確実に存在します。
【店装・店層を考えよう】それは流行を追うことではなく、「誰に、どんな気持ちで来てほしいか」を、見た目で語ることなのです。
では、また。
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